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遅れてきたつくしと類。光の天使発言も落ち着いてゆっくりとお茶を飲んでいた。つくしも同じように美作の母親と双子を見て驚く。

「き…きれいなお母さんで」

「無理すんなよ、牧野。あれで今年38だぜ?はたちで俺産んだから」

「ご…後妻さんじゃなくて!?実母!?」

流石にそれには光も驚いた。あんなふりふりが似合う38歳もいないだろうと思うくらいすごいお母様だった。

「あきらが大人の女が好みなのわかったろ?」

「双子の妹さんがいたんだ…西門さんは兄弟は?」

「俺?兄貴と弟」

「へえ…3人も兄弟いるの」

「兄貴は医者になって家出てるけどな」

弟の面識はあってもその兄との面識は無かった。そこで大きくもめたに違いない。やれ長男だの、この世界にはそういう事が多すぎる。どれだけ古風なんだよ、と文句の一つも言いたいくらいだ。

「…と、まあ、こんな話どうでもいい。今日おまえをここに呼んだのはさ」

「そう!新種のバラを見せてやろうと思ってさ!」

「バラ?」

「好きだろ?花」

そうつくしは言われてもそこまで…とは言えなかった。代わりに光が大きく頷くも西門に頭を叩かれてすぐに動かなくなった。

「そーだよな、やっぱ女は花好きだよな」

「それがすっげえ珍しい黒いバラ!」

それが実際に有るのなら見たいところ。

「黒バラ?」

「じゃ、早速行こーぜ!庭の温室兼東屋にあんだよ!」

「え、光は?」

「光はさっき見てきた」

そういう設定らしい。そしてつくしを連れて西門と美作はいなくなった。

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bkm
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