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「可能性の話です。でも、油断はしない方が良いと思います」

「私も同感」

そして光は時計を見て立ち上がった。

「ごめん、私これからバイトだから抜けるよ。何か分かったら携帯に留守電残しておいてくれる?」

「「え、バイト!?」」

あれ、二人には言っていなかったけ?社会勉強してるだけだけど。つくしと同じ和菓子屋さんで。光の言葉に二人は目を見開いて驚いた。

「でも最近はそんなに入ってないし、たのしーよ!二人もやれば良いの。んじゃ、後の事は桜子に任せた!じゃあね」

手を振って光はいなくなった。ご丁寧に自分の食べた分のお金は置いて行く。大した額でもないというのに。

「宮永先輩って謎です、まだ少し」

「だよねーバイトしてる令嬢なんて聞いた事ないし、私でさえ無いその行動力?見習うべきとこかもね」

「嫌ですよ、私は。まともにゆっくりする時間も無いくらい切羽詰まってるなんて」

「そうなの?でも最近よく一緒に集まってんじゃん」

以前は、ですね。え?どういう事。シゲルは首を傾げた。

「今の自由な時間があるのは西門さんのお陰、らしいですよ」

「へぇ、何でまた?」

それは内緒です。桜子は立てた指を唇に当てた。何ソレ悔しいー!とシゲルの手が飛んでくるのはその数秒後。



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bkm
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