107 [ 2 / 2 ]

闘魂5人組とか、ど根性5人組とか。F4に対抗するんだって。光は笑いながらその日あった事を話した。それを西門はじっと見ている。

「何?」

「いや、お前楽しそうだなと思って」

「すごく楽しかったよ〜!本当はね、今日皆で合コンとか言ってたんだけど、流石にそれはまずいから帰ってきたけどね」

お前も合コン行けば良かったじゃねぇか!初体験じゃん。そういう西門に光は笑ってみせた。

「いいよ、彼氏とかいらないし。このまま行けば総二郎さんと結婚するわけだし。あ、ただいま」

「…は?」

何がただいま?西門は首を傾げた。

「だから、ただいま!」

「一体何だって――」

「ただいまって言ったら?」

「おかえり?」

疑問系でそう言えば光は嬉しそうな笑顔見せた。

「…なーんかお前この前から調子狂う」

「…は?何で?」

特別変わった所は見せていないつもりだった。光は内心焦っている。

「ん〜知らね」

西門は光を後ろから抱きしめて、自分の足の間に光を閉じ込めた。

「調子狂うのは総二郎さんなんだけど。何、ピュアな恋愛してみたくなった?中学生的な?」

「はぁ?俺が?バカだろ、ありえねー!」

「だよねー私もそう思ってた!でも、椅子心地良いからそのままでも良いよ」

「椅子って言うな、椅子って」

二人はどれくらいそのままで居ただろうか。心地よい、そんな気持ちをお互い抱いているはずがそれは隠したまま。早く道明寺さんと仲直りしなよー。あいつが謝るまで無理!小学生かお前は!そんな小さな会話を繰り返す。



prev next

bkm
第3回BLove小説・漫画コンテスト結果発表!
テーマ「人外ファンタジー」
- ナノ -