闘魂5人組とか、ど根性5人組とか。F4に対抗するんだって。光は笑いながらその日あった事を話した。それを西門はじっと見ている。
「何?」
「いや、お前楽しそうだなと思って」
「すごく楽しかったよ〜!本当はね、今日皆で合コンとか言ってたんだけど、流石にそれはまずいから帰ってきたけどね」
お前も合コン行けば良かったじゃねぇか!初体験じゃん。そういう西門に光は笑ってみせた。
「いいよ、彼氏とかいらないし。このまま行けば総二郎さんと結婚するわけだし。あ、ただいま」
「…は?」
何がただいま?西門は首を傾げた。
「だから、ただいま!」
「一体何だって――」
「ただいまって言ったら?」
「おかえり?」
疑問系でそう言えば光は嬉しそうな笑顔見せた。
「…なーんかお前この前から調子狂う」
「…は?何で?」
特別変わった所は見せていないつもりだった。光は内心焦っている。
「ん〜知らね」
西門は光を後ろから抱きしめて、自分の足の間に光を閉じ込めた。
「調子狂うのは総二郎さんなんだけど。何、ピュアな恋愛してみたくなった?中学生的な?」
「はぁ?俺が?バカだろ、ありえねー!」
「だよねー私もそう思ってた!でも、椅子心地良いからそのままでも良いよ」
「椅子って言うな、椅子って」
二人はどれくらいそのままで居ただろうか。心地よい、そんな気持ちをお互い抱いているはずがそれは隠したまま。早く道明寺さんと仲直りしなよー。あいつが謝るまで無理!小学生かお前は!そんな小さな会話を繰り返す。
終
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