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「ねえ、ところでさなんでシゲルさんと桜子そんなに仲良くなってんの?」

すごい意外なコンビなんですけど…。女子達はリビングのカーペットの上にお菓子や飲み物をそのまま置いて話す。

「私達玉砕シスターズなのよ」

「それも聞けばどっちも裸で特攻したっていうじゃない!?」

それを聞いて光は吹き出した。根本的に似ているのか、まさか二人とも裸で道明寺に迫ったと聞けば光は笑うしかなかった。やる事が凄すぎる。

「司だけが男じゃない」

「そうそうF4だけが男じゃないわよねえ」

あははっ!玉砕シスターズと言う名前があまりにも面白くてツボに入っている光はクッションに顔を埋めて未だ笑ってる。

「宮永先輩っ!先輩は一人F4の婚約者だからって調子に乗り過ぎ!」

「うわっ!」

「何々、プロレス?私も混ぜてー!」

桜子が飛び乗ってきたと思えば急に重さが倍増した。

「ちょ、二人共重い!」

光も入れて随分と仲が良くなったものだとつくしはそれを見て思った。

「どけー!いい加減にしないと一人一人寝技仕掛けるからね!」

「きゃ、野蛮!」

「何が野蛮だ、コラ!かわい子ぶりっ子するな!」

起き上がった桜子に光はクッションを投げた。ひっどぉい。そう言う桜子を見て光はまた噴き出しそうになるのを堪えた。

「ねえ、今度このメンツで合コンやんない!?」

「あっ、いいじゃんそれ」

「私は駄目だ」

それにえぇーと言うのは桜子とシゲル。だって一応婚約者が居る身で合コンした事がバレると色々と面倒になってしまう。合コンはごめんと光は手を合わせた。

「F4に対抗してT5とかさ」

私も頭数に入っている…が、まぁ面白いからそっとしておこう。

「T5って何の略?」

「闘魂5人組よっ」

「イヤーッそんなのかわいくなーいっ」

「私結構好き」

「だよね!」

光とシゲルは熱い握手を交わした。

「じゃあさ、D5ってのはどう!?ど根性5人組!」

もっとイヤーッ、シゲルさん異常ーと皆は声を出して笑った。

「ほら、もっと笑ってよ。じゃないと可愛く写らないよ?」

光は合コン用に使う写真のシャッターを切った。それと同じように自分の中にも留めておく。



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bkm
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