「西門さん、この人なんなんですか?なんで道明寺さんを励ます会でこんな人呼ぶの?」
桜子はF4と親しげに話すシゲルが気になって仕方なかった。
「人数多い方が盛り上がるじゃん」
「だからってこんな関係ない人」
「関係あるのよ、大あり。なんたって私は司の元婚約者!アーンドつくしの親友!二人の一大事とあらば黙っていらんないわけ」
「まっ、牧野先輩の親友ってどーゆーことですか!?私がいちばん仲がいいんですっ!」
そう言い争い始めるシゲルと桜子。光はと言うと隣の西門に立つなと言うように肩をつかまれている。
「…この手何ですか」
「お前が入りたそうな顔してたから。ややこしくなるからやめとけ」
大丈夫です!つくしの親友は優紀ちゃん、それは分かってるけど、優紀ちゃんの代わりに抗議しようかと。その声に西門は溜め息を吐いた。
「おまえらもいーかげんに…お、来た。おせーじゃん司。ここ座れよほら」
「…なんだよ用って」
道明寺の言葉は冷たかった。よくこの状況で誘えたな、総二郎さん…光はとりあえず平常心平常心、心で呟く。
「司ーっひさしぶりーっ!元気?私のこと忘れてないよねえ。あいかわらずいー男だね」
「ちょっとあなた何なの、なれなれしいっ!」
「やめろって二人とも」
「そそ楽しくいこーぜ」
楽しく出来るのか、皆もうちょっと空気読めよ。絶対この状況は皆でわいわい出来る状況じゃないって!
「司、何飲む?」
「司、何かやせたんじゃないの?ちゃんと食べなきゃ。快食快眠快便は基本よっ」
「快便ってシゲル……おまえな…」
「えーだって基本じゃん」
「これからメシ食うのにやめろって」
「あきらはすげ神経質なの」
まるで空気が違う。皆が笑いながら話す空気を道明寺が切る。
「総二郎。用事ってこれか?」
「え?」
「呼び出したのはこのためかって聞いてんだよ」
空気が一気に冷めた。皆が道明寺を見ていた。
prev next
bkm