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「どう、総二郎さん!」

じゃーん。試着室の扉を開けてポーズをとってみる。こういう服は自分で見てもいまいち合っているのか分からない。反応見たさに光は服に着替える。

「おぉー超イマドキ。でもそのミニならブーツはロングだな」

「編タイツ買おうか、ちょーせくしー?」

「何だお前、その片言!似合わねぇ!」

言ってみたかっただけだ!そんなに笑うな!と、言いながらも二人は笑ったまま。

「光。その荷物貸せよ。持ってやるから」

「おぉーレディファーストだー何かこんな扱いされるの久しぶりって感じがする」

「一応女だろ、一応」

「二回も言わないで!しかも一応じゃないし」

こんなに女の子らしいと言うのに。その言葉に西門はぷっと笑った。

「…なぁ、今度皆誘って、久しぶりに夜遊びでもすっか。司も少しゃ気が紛れりゃ良いしな」

「うん。シゲルさんも誘おうよ。遊びたいって言ってたから」

悲しい事も泣きたい事も、将来皆が集まった時にこんな楽しい事があったって全て笑い話に出来るような良い思い出になればいい。



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bkm
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