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「「行くな、こりゃ」」

西門と美作の言葉に光は少しばかり感動した。

「…皆さん道明寺さんの扱いが上手ですね」

道明寺さんが単純なのだろうか、よく知っているという事なのか。どちらにしても幼馴染が少し羨ましく思った。

「それにしても道明寺さんって本当に素直じゃないですね、少し可愛い」

「あれが可愛いー?ないない」

「凶暴生物だぞ?」

そう言いながらも一緒に居るのは何かしらの理由があるからでしょうが、光はそう言ってから小さく笑った。

「光ちゃんは行くだろ?カナダ」

「はい!スキーもしたかったし、沢山の友達と旅行もしたかったし」

「沢山の友達?俺らも?」

あ、とその言葉に光は考え込む。つくしと優紀は行く。だけれど二人では沢山ではないか。自分で言っておきながら考える。そう考えるとF4の人達を私は友達だと思っていた?

「婚約者の友達だから、私の友達ではないのかな…?」

「いや、俺宮永とは友達になれそう。総二郎関係無しに」

「本当ですか?うわぁ、嬉しいなぁ」

「勿論俺もだよ?光ちゃんみたいな美人な友達は大歓迎」

「ありがとうございます、美作さん」

「良かったな、光。こんなカンペキなダチが出来て。俺に感謝しろよ」

これでも結構感謝してるんだけどな、気付いていないだけでしょう?そう思っていても光は可愛げなく特別ねと笑顔で返した。



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