12








吹き抜ける風が心地よい晴天のある日







1人のお客がやって来た











私は、この女が恭一さんの彼女だとすぐに気付いた













だって…恭一さんのあんなに柔らかくて穏やかな表情……初めて見た









悔しい…






どうして、あんな童顔ちんちくりん女が恭一さんの彼女なの?









私の方が、数百倍…ううん、数千倍綺麗じゃない!!














…似合わない、あんな女

















あ、そうだわ!


いい事思いついちゃった〜♪












あの女に私との差を思い知らせる為、ちょっとしたイタズラを思い付いた私は、彼女がこちらに視線を向けたのを見計らい、恭一さんの左腕に自分の腕を絡ませ、自慢のバストを押し付けて見せた











ふふふ…




見てる、見てる…





さぁ、泣きなさいよ!








どう見ても、私との方が美男美女でお似合いでしょ?
















しかし、一瞬動きが止まったものの、何事もなかったかのように伝票を手にし、会計レジへと向かって行った












何、あの態度







平気なフリなんかしちゃって…








その場で泣き崩れれば良かったのに

















予想外の反応が面白くなかった私は、あの女にもっとダメージを与えたくて、店を後にした彼女を追いかけた












そして、言ってやったわ♪






あなたなんかより、私の方が相応しい…彼は別れたがっている…















「恭一さんは、そんな人じゃありませんっ!!」






な〜んて、威勢よく言っていたけど、声は微かに震えていたわね♪









あ〜、おもしろい














もっと傷付けばいいのよ…






ざまぁみろだわ(笑)












フフッ…




ますます、恭一さんが欲しくなっちゃった












さぁて、これからどうしてくれようかしらね…?














bkm



top

「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -