≫小さめの包み(2/3P)
「俺は、こっちや!!」
俺が指差したんは、ピンクのリボンが付いた小さめの包み
何かの昔話で言うてたやろ?
こういう場合
欲張って大きいの選ぶより、小さい方がえぇの入っとんねん
「兄さん、ホンマにこっちでえぇですね?」
「うっ…そう言われると赤の方が…………っ…いやいや、男に二言はあらへん!ピンクや!!」
「そうでっか。ほな、どうぞ兄さん」
福原がピンクのリボンの包みを俺に差し出す
「―――よっしゃ、開けるで?」
ドキドキしながらゆっくりと包装紙を開く
すると、中には茶色の封筒
俺はさらにその封筒を開く
──────が!!
ちらっとだけ見えたその物体に、思わず封筒の中へしまい込んでしもた
今の…写真やったよなぁ?
しかも、肌色の部分がめっちゃ多かったで…?
いや、むしろ全部肌色やったで?
も、ももも…もしや////
「ふふふ、福原、コレって…」
「どうです?超お宝ショットですよ?」
えぇぇ〜!!
えーんか!?見てしもてもえーんか?
だって美羽ちゃんのヌードやで?
めっっっちゃ見たい!!
……けど、それはアカンって!
ここで見てしもたら、美羽ちゃんを汚してまう
いや、けどっっ、見たいっ…
「兄さん、いらんのやったら無理せんでもえぇですよ?」
「だっ、誰もそないな事言うてへんわ!……そ、そやな?せっかく、可愛い後輩2人が準備してくれたんやし、もらっとかなバチ当たる…よな?うん、うん…」
美羽ちゃん、スマン!!
やっぱり、男の性(サガ)には抗えません!!
み、見るで?
俺は意を決し、再び封筒の中から写真を取り出した――――――……
────ブハッ(〃∀〃)
あ、あかん…これは、あかん///
その写真に映っていたのは、セクシーポーズをしたオールヌードの美羽ちゃん
あ、あの、ピュアの塊みたいな美羽ちゃんが、こんな大胆なポーズを……/////
しかも、めっちゃ巨乳さんやん
(*´∇`*)
「こここ…これ、ホンマにもろうてえぇのん?」
「えぇに決まってますやんか!兄さんへの誕生日プレゼントでっせ?」
「お、おおきに小西、福原…
(ノД`)゚・゚一生の宝にするわ!いや、むしろ、家宝にするわ!!」
「兄さんに喜んでもらえて、俺らも良かったですわ〜」
胸を撫で下ろす小西
「兄さん、今日のオカズ出来ましたね」
ニヤニヤとイヤらしい顔付きの福原
「な、何言うてんねん///そんなんに使わへんわ!!……た、多分」
とは、言うたものの間違いなく使うな…自分(^q^)
さて、オカズも頂いた事やし、はよ家に帰って……
───コンコンッ
と、思うたら扉をノックする音がした
俺は、写真をジャケットの胸ポケットにしまいながら扉を開ける
それが、あかんかった――――…
開けた扉の前に立っていたのは、なんと美羽ちゃんやった
「あ、慎之介さん、お疲れ様です。あの、今日慎之介さんがお誕生日だって聞いたんで―――――…」
突然、現れた本物に動揺した俺は、事もあろうか写真をポケットに入れ損ねてまい、ハラリと床に落としてしもたんや
慌てて拾おうとした時には既に遅し…
その写真を先に拾ってしもた美羽ちゃんの顔は、みるみる内に赤く染まっていった
「し、慎之介さん、何ですかこれ……
最っっ低!!見損ないました!!!ヽ(*`Д´)ノ」
俺に立ち直れないくらいのダメージを与え、走り去って行く美羽ちゃん
「ちゃ、ちゃうねん!これは、誤解やねん!!(_´Д`)ノ」
その背中に呼び掛けたものの、美羽ちゃんは遠ざかって行く
あぁっっ!!
誤解解かな俺、変態さんになってまう〜( 」´0`)」
嫌や〜
そんなん嫌や〜
俺は、今までにないくらい必死で美羽ちゃんを追いかけた
─取り残された宇治抹茶控え室─
「ど、どないしよ…。松田の兄さん、エライ事に!!( 」´0`)」」
「せやな〜(~_~;)お前らアレ、美羽ちゃんの写真使こぉて、いかがわしい写真かなんかと合成でもしたんやろ?」
「さすが、松田の兄さん!」
「お前らがやりそうな事やわ。それにしても、慎もアホやな〜。気付くやろ?普通」
「ですよね?あっこまで気ぃ付かへんとは…。しかも、わざとバレるように雑に作ったのにですよ?」
「慎のアホさは、計算外やったちゅー事やな(笑)お前ら、地獄行き決定やな」
「どどど、どないしよ〜!!慎兄さん帰って来たら、俺ら殺されるで!?」
「ヤ、ヤバいわ〜(゚Д゚;≡;゚Д゚)」
「はよ、逃げた方がえぇんとちゃうの?」
「そうっすね。すんません、松田の兄さん、あとお願いします」
「お願いします」
こうして
小西と福原は、逃げるようにして楽屋を後にしたのだった――――――……
【変態扱いEND】
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