Birthday Choices
(1/3P)






「さぁ、どっちにします?」













俺は今──────











───────人生の岐路に立たされている












それはそれは




とてつもなく大きな……






















「アホか。大袈裟やねん」








「あれ?聞こえとった?」





「だだ漏れやっちゅーねん」











「兄さん、えぇから早う選んで下さいよ〜」





「そうですよ。一体、いつまで悩む気ですか?」









「だって、これはホンマに一大事やで!?」















宇治抹茶の楽屋のテーブルに置かれた二つのプレゼント







それを持って来たんは、後輩芸人【Wジャック】の福原と小西







何やら、俺の誕生日プレゼントだとかで準備してくれとったらしい













しかも!!


中身は、美羽ちゃんのお宝グッズらしいねん!!!








うぉーーーーー!!!






俺の意中の相手、美羽ちゃんのお宝グッズとなれば、ここは意地でも手に入れな!!











「なぁ、これ、両方はアカンの?」








「ダメです!どっちか一つです」






「福原、そないケチな事言わんと…」







「あきまへん。いくら兄さんの頼みかて無理ですわ」







何やねん、それ…


だいたい、俺のお祝いとちゃうんか?







うむむむ…





悩むな……









ピンクのリボンの付いた
小さめの包みと



赤いリボンの付いた
それよりは、ちぃと大きめの包み











ん〜




こっちか?



それともこっちか??









お宝…俺のお宝……












「ははっ、必死やな…慎」



俺のその様をオカズに、椅子に座りながら煙草を燻らせている隆やん








「うるさいわ!今、透視すんねんから静かにしてくれんか!!」






「透視って…(笑)まぁ、何でもえぇけど、はよ選べや。何や、見てるこっちがイライラしてくるわ」










「よし!決めた!!」






「早っ(笑)」







「こういう時は、ウダウダ考えるより直感がえぇねん」






「透視はしてへんのかいな…」







「何言うてんねん。透視なんて出来るわけないやろ?」








「…………ブッ飛ばしてえぇか?」










「わぁ!松田の兄さん、あきませんて!!一応、今日の主役なんですし…」





小西が椅子から立ち上がった隆やんを宥めながら言ったその台詞に、俺も食い付く





「小西、一応って何やねん。一応って!ヽ(*`Д´)ノ」






「あぁっ、すんません。そないなつもりでは無くてですね…(+_+)」




俺と隆やんとの板挟みにオタオタする小西












そこに、この場を収めようと福原が口を開いた








「で、慎兄さんは、どっちにしはるんですか?」









「あぁ、せやったな。ついつい脱線してもうたわ。俺は――――――――……」











そう…


俺が選んだんは───────















小さめの包み
大きな包み


bkm
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