君想ふ:一条
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ポカポカ陽気の気持ちえぇ






日射しの柔らかな桜舞う季節








俺は一人の女の子と出会った――――――………





















隣のクラスに来た東京からの転校生








――――そう…






桜のようにフワリと柔らかく微笑む彼女に











一瞬にして恋に落ちたんやった―――――……























クスクスクスッ…






「一条君って、本当に面白いね」










休み時間
昼休み
放課後








足繁く君の元へ通う











君のその笑顔が見たいから













「なぁ、美羽ちゃん?……俺の事、名前で呼んでみてくれへん?」








せやけど


恋っちゅーもんは厄介なもんで







「えっ……でも…///」







彼女の笑顔を見てるだけで満足やったのに









「慎ちゃん―――って呼んで欲しいねん」







どんどん欲張りになってしまう
















「……しっ……し…ん…ちゃん?///」








「……………………」








「慎……ちゃん?」







「ん…あぁ///……スマン……もっかいえぇ?」










「……し…慎ちゃん///」













あぁ…


君の唇が震えて俺を呼ぶ







たった、それだけの事やのに








こんなに心踊るなんて






こんなに胸の奥が熱くなるなんて







こんなに切なくなるなんて











こんなに――――…







こんなに君が溢れるなんて―――――――………













どないすんねん







今度は抱き締めとぉなるやんか…















そないな事ゆうたら、君はどないな顔するんかな――――――……









頬を真っ赤に染めて、困った顔するんやろか―――……

















───今日も俺は君想う──








明日は、もっと好きになる















-fin-


bkm
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