私が彼を好きな理由(わけ)
(7/7P)






今日は、そんな竜司さんの誕生日





地方ロケから戻ってからも、お互い忙しくて一度も会えていない



だから、今日は久々の再会







私は、ささやかながらも2人でお祝いしようと、竜司さんのマンションで手料理を作り、彼を待ちわびていた
















────ガチャガチャ…








あっ、帰って来た!
玄関までお出迎えしよ〜♪










「竜司さん、お帰りなさい」




「うわっ!美羽!?ど、どうしたんだ?」



竜司さんは驚いたのか、扉の後ろに隠れている





「どうしたんだって…今日は、竜司さんの誕生日でしょ!?」




「あぁ、そうか!すっかり、忘れていたよ」



「も〜、自分の誕生日忘れないでよ」





「ごめん、ごめん。でも、忘れてたお陰で何だか会えた喜びも倍増だな」



「竜司さん…」






「美羽…会いたかったよ。俺のマグナムが寂しがってずっと泣いてたんだ。だから…」




そう言って、私を抱き締めようと腕を伸ばす









「そうだ!竜司さんッッ!!」






マグナムで思い出した





「へ?はっ、はい!!!」




「京介君家での事、聞いたわよ!」




「あっ…Σ( ̄□ ̄;)」




「いつも、もっと周りを見るように言ってるでしょ!?それに、いい大人なんだからお酒の量ももっと考えて飲みなさいっ!!」




「ひぃぃ〜、ご、ごめんなさい!!(/д\;)」



私に怒られる時の竜司さんはいつも、兎のようにビクビク怯える



そんな姿もちょっと可愛いかったりするんだけどね♪






「それに……」




「………?それに?」












「竜司さんのマグナムは、他の人に使わせちゃ…やだ。私だけのモノでしょ…///」




「美羽…(〃∀〃)じゃ、じゃぁ早速、発射準備を…」




「まだ駄目!!今日は、竜司さんの誕生日だもん。ちゃんとお祝いして、お楽しみはそのあ・と!…ねっ?」




「相変わらず焦らしプレイが上手いんだな(´ω`*)ポッ」



「違うし!もぉ〜、いいから早く中入って!!」






◇◇◇









「じゃぁ、改めて…竜司さん、お誕生日おめでと〜!」




ワインで乾杯し、料理に手を付ける




「もぐもぐ………うん。旨い!!(*´ω`)やっぱり、美羽の手料理は最高だな」



「ふふっ、ありがと。あ…ほら、竜司さんポロポロこぼしてる!もぉ〜、子供みたいなんだからっヽ(*`д´)ノ」



どうしたら、こんなにこぼせるのか逆に不思議だ





テーブルの上の食べこぼしを拾っていると、何故だか急にその腕をグイッと掴まれた






いつもはヘラッとしている竜司さんが、今は仕事をしている時みたいに真剣な顔をしている





「な、何!?」



そんな顔したら…ドキドキしちゃうじゃない







「……美羽、今日泊まっていかないか?…今夜は君を帰したくないんだ」





有無を言わせない力強い瞳




掴まれた腕にギュッと力が込められる










「う……うん…///」







子供っぽいかと思えば、急に大人の素振りをみせたり…




私は毎日、このギャップにやられている






今みたいに、真剣に言うタイミング間違ってたりするけどね



空気が読めないのは相変わらず(笑)








「やったぁヽ(´ω`)ノ マグナム〜良かったなぁ〜。やっとお前の出番だよ!」








………(-_-;)





マグナムに話掛けちゃうこんな竜司さんも……好き………







なはず!!(笑)














-fin-


bkm
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