お祝い編(4/7P)
リビングの扉を開けた美羽ちゃんは、溜め息にも似た感嘆の声を上げた
「うわぁ〜///京介君、凄いよ!!これ、京介君が用意したの?」
テーブルの上には、豪華な料理の数々とバースデーケーキ
「そっ♪料理は俺が作って、ケーキは白鳥さんが用意してくれたんだ」
「そうなんだ。本当に嬉しい!有り難う、京介君(*^^*)隼人さんも有り難うございます」
「………べっ、別に誕生日ならそんくらい当たり前だろ///」
「白鳥さん、いくら俺の美羽ちゃんが可愛いからって、手出さないで下さいよ」
「ばっ、ちげーよ///そんなんじゃねぇし!!それよりほら、とっとと乾杯すっぞ!」
ははっ、分かりやすい人だよな〜
ま、俺の美羽ちゃんを渡す気なんてさらさらないけどね
「確か…酒は相馬さんに頼んでたんっすよね?」
白鳥さんが相馬さんに目を向ける
「あぁ、ちゃんと用意してきたよ。ほら…」
そう言って、相馬さんが取り出したのは、日本酒の一升瓶だった
しかも、「八海山」
ご丁寧に祝いののし紙まで巻かれている
「ちょっ、相馬さん!俺、イタリアン作るから酒はワインかシャンパンにして下さいって言いましたよね!?」
「あれ、そうだったか?俺は、いつも洋食には日本酒だから…(*´∀`*)」
はぁー…
こんな事になるなら任せるんじゃなかった(=_=;)
こんな調子で大丈夫なのか?
せっかくの美羽ちゃんの誕生日
しかし、その悪い予感は見事的中する事となる―――――――――――――……
「うぃ〜…ヒィッ、ク(〃∀〃)だから!淋しいんだよぉ〜!!俺のマグナムはいつでも発射スタンバイ出来てるっていうのに……ヒックッ、てやんでぇ!バローチクショー!!」
仕方なく日本酒で乾杯し始めてから数時間
相馬さんの彼女は地方ロケで暫く東京を離れているらしく
欲求不満のすっかり出来上がった相馬さんは、さっきから下ネタを連発していた
そんな相馬さんの卑猥な言葉の数々に、美羽ちゃんは顔を真っ赤にして俯いてる
あぁ…もう、マジで呼ぶんじゃなかった…
俺とした事が痛恨のミスorz
「美羽ちゃん。俺のマグナムを君のブラックホールへ発射してみないかい?…ヒィック…うぃ〜」
急に立ち上がったと思ったら、フラフラになりながら美羽ちゃんに、モッコリビキニパンツを押し付けようとする相馬さん
「だぁ〜!!俺の美羽ちゃんに何すんですかっ!!白鳥さん、も〜この人何とかして下さいよ(>_<。)」
「こりゃ、マジで帰した方が良さそうだな…(-_-;)おい、おっさん!帰るぞ!!家で**が待ってっから」
「何っ!?Σ(゚∀゚*)うぉ〜マグナムの出動だぁ〜
εε=ヽ(´ω`)ノ」
「わ、おっさん!待てって!!その格好じゃ、公然わいせつで捕まるぞ!!」
ゴリマッチョ姿のままので帰ろうとした相馬さんを止めようと、白鳥さんが咄嗟にビキニパンツを後ろから掴んだ
───グイッ…
ビリビリビリビリッ!!
「キャァァァ!!(/д\*)」
相馬さんのソレは確かにマグナムだった――――――――――――………
「はぁ〜…やっと帰った」
覆面に全裸姿で逃げ惑う相馬さんを何とか着替えさせ、白鳥さんに連れて帰ってもらった
彼女が帰って来てるだなんて嘘ついてたけど、白鳥さん大丈夫なのかな…
「京介君…私、今年は色々な意味で忘れられない誕生日になりそう…」
「あぁ…もぅ、美羽ちゃん、ごめんね(´д`)人こんなはずじゃなかったのに…」
「ううん。ちょっとビックリしたけど、京介君のその気持ちが嬉しいよ?」
「美羽ちゃん…」
優しい美羽ちゃんに心が救われた俺は、可愛い小さな唇にチュッ…と音を立ててキスを落とした
「……ねぇ?京介君…?」
「ん?」
「やっぱりこの細マッチョの衣装凄く似合うね(〃▽〃)この筋肉のライン…うっとりしちゃう///」
今まで我慢していたのか、俺の体に手を這わす
「クスクス……何、そんなに俺の体が好きなの?――――じゃぁ、これから思う存分見せてあげるよ……」
「……あ……京介君……///」
何だか、誰かさんのせいでとんでもない誕生日になっちゃったけど
それを忘れさせるくらいの甘い甘い時間をこれからプレゼントするよ
あのマグナムは、何としてでも忘れさせなきゃな!?
-fin-
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