蝶 〜それは甘い毒〜(1/1P)
「…ぁ、はぁ……ん…やぁ…」
俺の腕の中で、その小さな躰を震わせる美羽
次々と押し寄せる快楽の波に呑み込まれまいと躰を捩り
必死に抵抗にもならない抵抗を見せる
出会った頃のコイツは
色気の欠片すら微塵も感じねぇ、ただのガキンチョで…
――――なのに…
今、目の前で喘いでいるコイツは
俺をいとも簡単に惑わす程の魅力を持つようになっていた
抱けば抱くほど
“女”という蝶に変身していく美羽
蛹から羽化した蝶は、一気に開花したようにその妖艶さを増していった
そんな美羽を目の前にすると
沸々と沸き上がる自分の欲望を押さえ切れず、何度も何度も求めてしまう…
セックスを初めて知ったガキか?
――――こんなの…俺らしくもねぇ……
ムカつくけど
抜け出せない程ハマってんのは俺の方だ……
「あぁ…んっ」
コイツの魅力に取り憑かれ
今日も美羽を抱く
「……昴…さ…もぉ…止め、て…」
「………お前、全然分かってねぇな?――――その表情(カオ)が、俺を煽んだよ」
――――俺ばっかコイツに溺れるのは癪に障る
だから
もっともっと
快楽を…
俺から離れられないように
その快楽を刻み付ける―――――――…………
まだまだ、こんなモンじゃねーぞ
覚悟しろよ…?
-fin-
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