「おまえ、この3年間どこにいたんだよ。探しても見つからねえし」

「シロガネ山」

「はあ?山ごもり…?なんでまた」

「修行」

「…あそこ雪降ってんだろ。おまえ半袖で帰ってきたよな?」

「うん。ずっと半袖」

「………」

「なに」

「なに、じゃねーだろ…おまえよく生きてるよな」

「…心配した?」

「ばか、するわけねーだろ」

「………」

「そんなことでくたばるやつじゃないだろ、おまえは。そんなことはライバル兼親友の俺がいちばんよく知ってるっつーの!」

「………(!!)」

「…なーに照れてんだよ」

「…グリーンこそ、耳赤いよ」

「うっせ!もう寝ろよ、疲れてんだろ」

「グリーンはどこで寝るの」

「あー俺はリビングのソファーでいいわ」

「なんで?」

「なんでって言われても」

「ここで寝れば」

「は!?せ、せまいだろ、さすがに!」

「だいじょーぶだよ」

「ちょ、ま、うわっ」









結局、おなじベッドで朝を迎えることになった。


(寝れるかよ…)


俺は自分の心臓の音がレッドに聴こえてないか、そればっかりが気になってろくに眠ることができなかった。