side:GREEN



「あ、グリーンこんばんは」

「レッド」


(窓越しに話しかけてきたレッドやっべえまじかわいい何こいつ色気が半端ねえなオイ、風呂上がりか?濡れた黒髪とちょっと火照った頬がもうなにこれ誘ってんの?これオッケーサイン出てる?ていうか家がとなりでまじよかったありがとう幼馴染というこのポジション!)


「風呂上がりか?」

「うん」

「ちゃんと髪乾かさねーと風邪ひくぞ」

「はは、グリーンは僕の母さんか」


(あーほら見た今の顔!?まっじかわいいこれは俺だけに向けられたエンジェルスマイル!いやむしろ俺を堕とす…ルシフェルスマイル…か…?もうどっちでもいいやレッド俺と)


「ひとつになろう」

「え?」


(しまったああああ!!!欲望が口から滲み出てしまったあああ!!!でもこのレッドの顔!不思議そうに首を傾げるその様子!ハムスターかお前はかわいすぎるだろうが…)


「……」

「……」

「…っまあ!あああったかくして寝ろよ!」

「あ、うん」

「おやすみ!」

「…おやすみ」


(…まあ、今日も進展しないっていう……はあ。なんだかんだ言って幼馴染の位置っておいしいんだよなあ)












side:RED



「あ、グリーンこんばんは」

「レッド」


(窓越しにグリーンの姿が見えたから話しかけてみたらすぐに返事するグリーンかわいいほんとかわいい。ていうか毎度思うけど部屋着が薄すぎるよね、グリーンがTシャツ1枚とかほんと考えられない僕の前以外でそんな格好してたら許せなさすぎるっていうかなんでそんなに隙だらけなの?これもうオッケーサインってこと?犯すよ?)


「風呂上がりか?」

「うん」

「ちゃんと髪乾かさねーと風邪ひくぞ」

「はは、グリーンは僕の母さんか」


(あーほら今の顔、なにそのやさしい笑顔かわいい超かわいい。…いやもしかして僕を狙った確信犯的な笑顔か…グリーンはそこまで考えてないよな絶対に。もうどうでもいいや、とりあえずグリーン僕と)


「ひとつになろう」

「え?」


(グリーン今なんて言ったもしかして僕の心が読まれたのか?いや僕はポーカーフェイスに定評のあるレッド、それはないっていうかグリーン今なんて言った?なに?これもうそういうアレ?頂いちゃっていい感じ?そういう意味でとっていい?)


「……」

「……」

「…っまあ!あああったかくして寝ろよ!」

「あ、うん」

「おやすみ!」

「…おやすみ」


(…やっぱり今日も進展しないんだよね。結局は幼馴染の位置が安心する。けど、いつか、ぜったい)