【パラディノワール(花庭譚)】

□注意および「漂泊」シリーズの人物
※浮気非道×無愛想
※受が精神的にも肉体的にも酷い目に遭っています。
※物語は基本短篇連作で、本編にあたるものが「漂泊」となります。

※以下、人物メモ。話の進行に迷ったときに。若干ねたばれあり。

■伎良(ぎりょう)
(花精時)
柳の花精(雄)。長い黒髪(後ろで結わえている)。鮮やかな翡翠色の目、中肉中背。花精らしくなく、平凡な顔立ち。
無愛想でぶっきらぼう。生まれてから得たつがいは2人。若い花精。武器は飛刀。

(転化後)
瞳は暗緑色に変化した。


■周霖(しゅうりん)/謝家の周霖
癖の強い金茶の髪、涅(くり)色の目。男。体つきは大きく、獅子にも例えられる。柳の花護で、都察院(とさついん)、と呼ばれる政務監査部署の高官。御史の任に就く。
春苑第二位の「紺旗」出身で、能力は高いが凶暴なうえ、命令違反を繰り返している。
短期間に幾人もの花精を枯らせてきたため「花喰人(はなくいびと)」という仇名がついた。伎良のつがい。


■姶濱(あいびん)/馳(は)家の姶濱
故人。伎良のひとつ前の主。柳の花護で女性。夫子がいたが離縁している。武官を長く勤めあげ、最後は内勤。


■万廻(まんかい)/巫人の万廻
山吹の花護。獣頭烏首の巫祝の民であり、山犬頭に人間の体をもつ。男。
灰色の体毛、体つきは周霖を超えて大きい。都察院左房の御史をしている。真面目で情に厚い。


■煌々(きらら)
山吹の花精。金の癖毛、薄金色の双眸。十代前半の少年の容姿をしている。
春苑でも古株の花精で、理力も強い。発言に容赦がない。


■乃木坂恬子(のぎざかやすこ/てんこ)
ひっつめた黒髪、暗灰色の目。女。小柄で年のころは二十前半。
満天星(どうだんつつじ)の花護。太医院医官だが、現在は都察院左房付き。経験は浅いものの、配属された部署の性格と熱心さが災いして、心労が絶えない。郷里に病弱な兄がいる。
つがいは夕筒(ゆうづつ)。


■夕筒(ゆうづつ)
満天星の花精。十代後半の少年の姿をしている。伎良よりも年嵩で、中堅どころの花精。おっとりしているように見えるが芯は強い。恬子をよく支えている。


■世高(せいこう)/煬世(ようぜい)/煬家の世高
牡丹の花護。黒い巻き毛の短髪、黒に近い菫色の目。男。妖艶な容姿をしているうえ、化粧を施し、女物の衣服を好んで着ており、また、ある経緯から「宦官大夫」「羅切大夫」と陰口を叩かれる。体つきは屈強でとても女性には見えない。
明るく、弁の立つ人物。花護としても強く、春苑で花喰人を抑え込めるのは、執政と世高をおいては他にいないといわれている。周霖とは縁戚関係にある。
つがいは阿僧祇(あそうぎ)。


■阿僧祇(あそうぎ)
牡丹の花精。雌。十代前半の少女の姿をしている。淡色から毛先が唐紅に変じる髪、深緑の目。煌々と同様、永くを生きており、性は苛烈にして残虐。世高には非常によく懐いている。
百花王と並び称される強力な花精。


■国房(くにふさ)
元秋廼の官吏。太極の相を発現させた為に春苑に来た。
白髪交じりの風采の上がらない三十代。男。執政・百花王直属の部署、翰林院(かんりんいん)→都察院に異動。つがいは皐月(さつき)の緋鞘(ひざや)。初登場は「墨蹟」


■緋鞘(ひざや)
皐月(さつき)の花精。赤毛、紅紫色の瞳。雄。基本上から目線。


■文観(ぶんかん/もんがん)
浅黒い肌、白金の髪、黄味を帯びた目、痩せた男。外見は五十代。
馨黄素(きそけい)の花護。太医院医官。
都察院右房の医士頭に派遣されており、花護を養成する上級学校「健礼舎」の教師。彼の研究が恬子に多大な影響を与えた。愛煙家で柄が悪く、周霖もびびる。
息子が一人。つがいは黄素馨の馨(かおる)。


■馨(かおる)
馨黄素(きそけい)の花精。薄金の長髪に、淡黄(たんこう)色の瞳。長身。雄。
年の頃は三十ほどの外見。花精としての年齢は伎良に近い。
花精には珍しく皮肉っぽい。


■精衛(せいえい)/冱(ご)家の精衛
木通(あけび)の花護。潤色の短髪、白群と呼ばれる薄い青の目。ひょろりとした印象の青年。外見も実際も、年齢は二十歳そこそこ。
執政付きの翰林院勤めで、進士及第(国試三位までの成績上位者)。
つがいは填海(てんかい)。


■填海(てんかい)
木通(あけび)の花精。雌。耳の下で切りそろえた黒い髪、紫紺の瞳。二十代半ばの女の姿をしている。しっとりとした美人。


■鶯嵐(おうらん)/春苑の執政
駿河台匂桜の花護にして執政。男。栗毛の短髪に、湖水色の瞳の美丈夫。
周霖とは碩舎、建礼舎で同窓だった。


■千里(せんり/ちさと)/春苑の百花王
駿河台匂の桜花精。雄。あわい桜色の長髪に、蝶の目をもつ春苑の百花王。
鶯嵐だけは「ちさと」と呼ぶ。


■雲英(うんえい)
蓮華草の花精。少年の姿をしているが、伎良よりも年は上。胎宮の番人。初登場は「翠雨」


◇群青(むらさを)/春御方(はるのおんかた)
春苑の庭師。黒い短い髪、一重瞼の青い瞳、中肉中背の青年。
すべての庭師の中で最強。雷霆をまとった剣をもつ。


◇待月(たいげつ)
木蓮の花精。三十代前半の青年の姿をしている。宮宰(きゅうさい)と呼ばれる、庭師の傍仕えをつとめとする。初登場は「デウス・エクス・マキナ」


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