花護・人間篇(その2)
○花護の相
花護の中には「天賦の相」を持つ者が稀にいる。顔や体などの、外見上の特徴ではない。花精の大多数がそれと分かる。人間にはほとんど分からない。
彼らは通常の花護にはない特殊な才能や力を有することになる。
●戴天(たいてん)
…人の王、執政の位を必ず戴く、というもの。戴天の相がある場合、百花王はその花護をつがいとするため、前代の執政は退位することになる。
●万目(ばんもく)
…その庭すべての花精に対して、つがいとなりうる相。既につがいを持っている花精をも対象にできる。
●並星(へいせい)
…花精を複数もつことのできる相。多くはふたり。
●太極(たいごく)
…庭に関係なく、花精をつがいに娶ることができる。この相の花護は、執政の許可の元に籍を移るか、出身の庭に花精を連れてくるか、どちらかを選ぶことになる。
●虚心(きょしん)
…蟲の心が読めるとされる能力。
●踏里(とうり)
…扉や関を無効とする相。「盗賊の脚」等と呼ばれることもある。
庭は春から夏、秋、冬の順でしか移動出来ないが、踏里を持っている花護だけは境界に囚われず庭を渡ることができる。
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