花精篇(その1)



○記憶の継承(きおくのけいしょう)
花精は前代の記憶を引き継ぐことが出来る。感情的なものは排除されるため、相手の花護に恋愛感情があったとしても、次代になると忘れてしまう(番としては認識する)。


○花紋(かもん)/(ホワマン)
花精の首回りにある、刺青に似た痣。花精個々で柄が違うらしい。
番が出来ると、花護から首輪を貰うのが慣わし。首輪の無い花精は「野良」(番が居ない花精)扱いになる。
春は青、夏は赤、秋は白、冬は黒の紋が出る。


○雄と雌(おすとめす)
花精には原則雄と雌が存在する。
また、中性(どちらでもなく、生殖機能がない)も居る。種族や花精のポテンシャルによって、若年の内の性別変換が可能。


○転化(てんか)・転化の儀(てんかのぎ)
花精は下記いずれかの条件を満たすと人間に成ることが出来る、とされる。

・花精としての誇りを失うこと
・その花精が人間になることを希むこと

花精が花精として存在し続ける欲求は、生物の生存本能と同じくらいに強い為、実際に人間に成ることはほとんど無い。
当該の花精が転化をすると、その種族には新しい花精が立つ。花精であったころの記憶は残るが、能力は使えない。


○半人半花(合いの子/掛け合わせ/雑種)
人(花護)と花との間に生まれた交雑種。出生・生存率が低く、病弱、短命等、数も少ない。また、花護や花精の能力を完全に引き継いだ例もないため、どちらになることもできない。分類上は人間。
半人半花の唯一にして最大の能力は、花護が相手であった場合の次代(子ども)が、必ず強力な花護になること。それ故に政治的な取引に巻き込まれることも多く、半人半花であることを隠す親もいる。

花精ほどではないが、首の周囲に薄い花紋を持つ。また、弱いながらも属性の力を使う事が出来る。

夏渟の迦眩(かくら)は眩草精(♂)と花護(♀)の子。(→「紅の蓋」)



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