世界観篇(その1)



○季節の巡り(きせつのめぐり)
16年で春夏秋冬が1周する。各4年ずつ。
その季節が支配している間、他の庭師は概ね休眠している。


○玉条(ぎょくじょう)
すべての庭に共通で定められている理(ことわり)。絶対に守らなければいけないこと。玉条を軽んじることは、世界の崩壊に繋がると言われている(=界の剪定)。

・「庭は人花によって治めよ」
人の王である執政と、花の王である百花王を国に必ずおかなければならない

・「花の不殺」
花精は次の条件にあてはまらないとき、花護に攻撃してはならない。
己の種族が脅かされたとき、戦のとき、己の花護が侮られたとき。
この世界においては、庭同士の大々的な戦はないため、二つ目は死法と言われている。

・「花娶人別(かしゅじんべつ)」
つがいは「娶せの儀」を通じて成立する。また、比翼連理を割く離縁は、執政立ち合いの元で行われる。

・「季のあゆみ」
庭は春苑→夏渟→秋廼→冬園の順でしか移動できない。
例えば、夏渟人にとって最も行き難い土地は春苑になる。
「踏里(とうり)」と呼ばれる能力をもつ花護は、この定めを無視できる。



○界の剪定(かいのせんてい)
玉条を破ったり、それに類する行いを人や花がとったとき、世界は「剪定」される。
庭師(神)によってすべての生命は根絶やしにされた後、再構築される。人にとっては脅威だが、花たちは種族単位で生きているため、再構築で存続出来れば問題はない。



○娶せの儀(めあわせのぎ)
蝶の目をもつ百花王が執り行う、花護と花精を番にする儀式。花護を夫、花精を妻に見立てるため、人間にとっては「娶る」、花にとっては「嫁ぐ」という表現になることもある。
基本的に国試の直後に庭府にある王宮で開かれるが、戦の後など、臨時で行われることもある。

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