ちょこっと虹呪編

*コロネロチームとして参戦ver


「マーモンチーム、スカルチーム、双方ともウォッチに破損なし。スカル・古里炎真の二名が負傷。ただし、両名とも今後の戦闘に支障はないと思われる」
『スカルも怪我を?』
「アルコバレーノのみ使用できる特典ルールを確認。仔細は戻ってから報告する」
『了解。十分以内にこちらと合流だ』
「了解」
 通信を切ると同時に背後に降り立つ気配が四つ。
「……やっぱり気づいてた?」
 舌を出しながら振り返れば、
「当たり前だぁっ」
「俺たちだから良かったものの、他チームなら古里のついでにお前もかっ消すところだぞ!」
 叱責が飛んできて、首を竦めた。ルッスーリアがまぁまぁとスクアーロとレヴィを宥めている。
 べちんっ。
 額を指で弾かれる。プリンス・ザ・リッパーにしては、優しい攻撃だ。地味に痛いが。
「ウォッチ余ってるからお前に渡そうと思ったのに、電話通じねーし。しかも別チームの代理になってるし。オレたちの偵察してるし」
「ごめん。情報漏洩の恐れがあるからって携帯没収された」
 信用できないならチームに入れなきゃいいのに。
 溜め息を吐く。
 確かに、携帯電話が手元にあればザンザスと連絡を取っていただろうけど。父たちの判断は正しいのだけど。
 ――このモヤモヤはなんなのだろう。
 マーモンの代理になれなかったから?
 図星をつかれた所為?
 それとも。
「わっ」
「ほらまたぼーっとして!」
 突然僕の尻を揉みしだいた右手をヒラヒラさせながら、相変わらずいいお尻ね、とルッスーリア。「ボスに言いつけちゃ嫌よ〜ん」と投げキッスを飛ばすことも忘れない。
 上手い返しが思い付かず、僕はただ苦笑いを浮かべた。
「……そろそろ行かないと」
 もう間に合わないかもしれないな。遅れた罰は何になるだろう。考えるのも恐ろしい。
「マーモンチームの優勝は確実だって報告しとけよ」
「わかった」
 ベルの言葉に大きく頷いて、その場を後にした。

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