雑談
▽岬 伊織 / ▼黒崎 翔
※伊織と翔がただ話しているだけです。
二人が各話題について話している時期はバラバラです。
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『兎倉 結希について』
▼「最近 兎倉さんが話しかけてくれるんだけど、何かあった?」
▽「何か、というか。仲良くなりたいって言ってたからそれだと思うけど」
▼「ああ、そうなんだ。話しかけてくれるのは嬉しいんだけど、妙にぎこちなかったからさ。気になってたんだ」
▽「それは結希がちょっと緊張してるだけだから。良かったら普通に接してあげて」
▼「分かったよ。でも、俺 自分のことフレンドリーなタイプだと思ってたんだけど、緊張させちゃってたんだね」
▽「あー、いや。そのことは気にしなくて大丈夫だよ。あれは結希の問題で、黒崎くんは特に悪くないから」
▼「そ、そうかな?」
▽「うん。今度、機会があれば訊いてみてよ。たぶん答えてくれるから」
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『桐崎 義景について』
▼「そういえば、よっしーって何であんなに前髪長いんだろうね」
▽「よっしー、?」
▽「って、ああ桐崎のこと?」
▼「そうそう」
▽「確か、あの方が落ち着くからって言ってたよ。それより、桐崎のこと“よっしー”って呼んでるの?」
▼「うん。よっしーの名前って堅苦しい感じがしたから、こっちの方が良いなって思ったんだ」
▽「な、なるほど。結希以外でその呼び方してる人いないからびっくりしちゃった」
▼「あ、もちろん“よしかげ”って名前も日本人らしくて良いと思うんだけど。俺には少し言いづらいから」
▽「そう?日本語すごい流暢だけど。そういうこともあるんだ」
▼「ありがとう。日本に来るからにはって勉強したからね。発音以外は自信あるよ」
▽「じゃあ古典もすぐに点数取れるようになるね」
▼「その話はしないで!」
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『黒崎の周りにいる女子達について』
▽「こうやって昼休みに一緒にご飯食べるの結構続いてるね」
▼「そうだね。初めて一緒にご飯食べてから、大体2ヶ月くらい経ったかな。いつもありがとうね」
▽「ああ、まあ別に。にしても相変わらず女子に囲まれてるけど、大丈夫?」
▼「うーん、大丈夫、かな?」
▽「疑問系なんだ」
▼「うん。いや、話しかけてくれるのは嬉しいし、話すと楽しいんだけど。如何せん人数が多いから……」
▼「こうしてゆっくり話すってこともあんまり無いしなぁ……」
▽「それで困ってるんだったら、きちんと話した方が良いよ。黒崎くんから言われたら、あー……。ちゃんと聴いてくれるよ。一部を除いて」
▼「うーん。ダメ元でも、とりあえず話してみるよ」
▽「頑張って」