☆★☆ | ナノ
光を探していたのです、私が生きる為の(エール)


※パロ・ヤンデレ注意報



母に子供が出来た。
待望の弟だった。
俺が生まれて、10年経っていた。



「エース、ほら抱いてあげて。可愛いでしょう?貴方は今日からお兄ちゃんよ」



母から預かった子供は、まだ全然小さくて温かくて。
優しく抱きしめてあげないと本当に壊れてしまいそうだった。



「それで名前なんだけど」

「ルフィ」

「え……?」

「こいつの名前は、ルフィだ」



待ってたよ、待ってた。
お前が生まれてくるのをずっと、待ってた。



「おかえりルフィ」



あぁそうだ、生まれたばかりのお前には忘れ物があったね。
大丈夫、兄ちゃんが全部用意しておいてあげたから。



「母さん、りんご剥いてあげるよ」

「え、ええ。ありがとう」

「ルフィにはうさぎの形を作ってやるからな」



視線の先に果物ナイフが目に入る。
大丈夫、痛いのは最初だけだから。
そっと左の目下を撫でてから、母へ幼い弟を手渡した。













光を探していたのです、私が生きる為の

(また私の名前を呼んでください)






END



もやしは10歳差が萌えポイントなのかもしれない←
今生は血の繋がった兄弟で。





題:千歳の誓い



「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -