光を探していたのです、私が生きる為の(エール)
※パロ・ヤンデレ注意報
母に子供が出来た。
待望の弟だった。
俺が生まれて、10年経っていた。
「エース、ほら抱いてあげて。可愛いでしょう?貴方は今日からお兄ちゃんよ」
母から預かった子供は、まだ全然小さくて温かくて。
優しく抱きしめてあげないと本当に壊れてしまいそうだった。
「それで名前なんだけど」
「ルフィ」
「え……?」
「こいつの名前は、ルフィだ」
待ってたよ、待ってた。
お前が生まれてくるのをずっと、待ってた。
「おかえりルフィ」
あぁそうだ、生まれたばかりのお前には忘れ物があったね。
大丈夫、兄ちゃんが全部用意しておいてあげたから。
「母さん、りんご剥いてあげるよ」
「え、ええ。ありがとう」
「ルフィにはうさぎの形を作ってやるからな」
視線の先に果物ナイフが目に入る。
大丈夫、痛いのは最初だけだから。
そっと左の目下を撫でてから、母へ幼い弟を手渡した。
光を探していたのです、私が生きる為の
(また私の名前を呼んでください)
END
もやしは10歳差が萌えポイントなのかもしれない←
今生は血の繋がった兄弟で。
題:千歳の誓い