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G線上に君はいない(エール)


※猛烈捏造



初めて見た時、それはまるで太陽の様に輝いていた。
燃え上がる炎はキラキラとして、少し触ってみたいな、なんて思ったんだ。
でもエースは危ないって言って、一度も触らせてくれなかった。
まぁ常識的に考えて火に触れようだなんて馬鹿げてる。
でもそれでもあれはエースの一部でありエース自身なのだから、一度包まれてみたいと思ったんだ。
きっと優しくて、でも激しい炎なんだと思う。
火傷はするだろうけど、それもなんだかエースからだから嬉しいと思うんだ。

でも。

目の前にいる奴はなんて汚い炎なのだろう。
ゆらゆらと揺れる姿はただ優雅さなんてカケラもなくて。
眩しかったはずの輝きも失いただ真っ赤に燃え盛る。
こんな炎じゃなかった。
エースの、兄の炎はもっと輝いていたのに。



「哀しい」



素直な感想。
貴方の炎は、こんな輩に引き継がれました。
貴方の命は、こんな輩にやるために消えました。



「でもそんなこと、俺は認めない」



炎は触れたら熱い、火傷するから触るんじゃない。
そうだな、わかってるよエース。
でも許せないよ、こんな奴がエースの一部を持ってるなんて。
あんなに綺麗だったものを汚すなんて。



「覚悟、できてんだろーな」



海が真っ赤に染まる頃、夜が訪れる寸前のその瞬間の出来事。



















G線上に君はいない

(ゆっくりと地平線に沈みゆく夕陽を見て、ああ、そこに貴方はいたのかと思った)













END



エースが死んだら、いずれまたメラメラの実の能力者が現れて。
いつかそいつにルフィは会って。
あぁ、切ないな……みたいな感じを出したかったんですが私には無理だった\(^O^)/



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