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愛乱舞遊(マル→エー→ル)


※微病み注意報



躊躇無く相手を葬る姿にいっそ清々しいとさえ感じる、と本人に言うと当たり前だろ敵に情けなんてムダムダ、と言われた記憶がある。
だからって跡形も無くなるような終わらせ方はあまりにも無惨過ぎないか、と本人に言うと死体の後処理しなくていいじゃねえか、と言われた記憶がある。



「にしてもまー、今日は一段と派手にやったなぃ」

「……こいつ、ルフィの事狙ってやがった」

「や、だからって」

「いつこいつがルフィの所にたどり着くかもわからねぇ……だからいいんだ、これで」



そういってテンガロンハットを被り直し笑みを浮かべる仲間。
時折、その無邪気な笑みが邪気でしかないのではないのかと思う。
誠実で弟思いのいい兄貴、という仮面を剥げばそこから現れるのは弟狂いのただのキチガイ。
すべての行動は弟へ直結していて酷い時にはこの船にいる理由すら、弟のためなのではないかと思いそうにもなった。



「お前さん、たまには弟の事以外にも考えたらどうだ?そのままだったら世界が狭くなるよぃ」

「そうかぁ?でもなぁ…それで俺は満足だし。寧ろ願ったり叶ったり?いーじゃねえかルフィの世界。俺とルフィだけ世界」

「お前……」

「あぁ、でもマルコなら少しだけいてもいいぞ?ルフィはお前の事気に入ってるからな!」



じっと見つめてくる眼球に自分が写る。
その時の表情が意外にも嬉しそうで、あぁ自分も酔狂な奴だと改めて思った。












愛乱舞遊

(あい らぶ ゆー)











END



ルフィが一ミリもでなかったですが←
ルフィ狂いなエースにユルユルとマルコもおかしくなってしまえー……(ぁ)




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