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連絡しようとは思っていた。
でも実際始まると、意外と事が上手く運ばないのが飲み会だったりする。
あれやこれや飲めや騒げやな空間で一人携帯を握り締め縮こまるだけの自分の姿は滑稽だろう。
しかし幸い酔いの回った彼等の目には自分なんか映っていなかった。
折り畳み式の携帯を開けた閉めたりしてみた。
残念ながら画面に写るものは変わらない。
「おいエースどうしたー?なんかノリ悪いなー」
だいぶ酒臭いサッチが隣に腰を下ろした。
ベロベロなのか、気持ち悪い程べったりと引っ付くのに鬱陶しいと感じながらもやりたいようにさせておく。
残念ながら今はコイツを引っぺがす気力はなかった。
「そんなとこでどんより座ってんなよなー!なんだぁ?可愛い恋人から帰ってきてコールでも来……」
俺の携帯を遠慮無しに覗き込んだサッチの言葉が不自然に途切れた。
まぁそうだろうな、俺もそう思って携帯を開いてみたらそんなリアクションしたわ。
「あー……うん、まぁなんだ」
肩にぽん軽い衝撃。
そうだな、もし俺がお前と同じ立場だったらそうするしかねぇわな。
06/06 21:38
[from]ルフィ
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きょうはぜってえかえってくんな
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初めて叱られてしまった
(………どんまい☆)