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嘘つきは狩られる 2



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小さい頃から悪ガキで名前を馳せていたけれど、視点を変えて見れば甘ったれな可愛い弟だ。
さりげなく見守るしっかり者の兄に甘え、弟はいつも自由に生きてきた。
何をしても必ず助けてくれるのは兄で、それが当たり前だと自分は思っていた。
優しい兄がいつも後ろを守ってくれている。
絶対この関係は崩れたりなんかしないと思っていたのだ。
だけど、気付いてしまった。
兄がこんなにも、自分の想像よりも必要な存在だなんて。
と、後にルフィから聞かされた。
正直、喜び以外の気持ちを表現できなかった。



「ふぁ、あン!」



あの日、ルフィを抱いてから兄弟という関係は微妙に変化していった。
他人から見れば仲のいい兄弟かもしれないが、それは主従の関係に近い。
自分が言ったことはルフィの中で絶対になり、ルフィの中で忠実に守られている。



「あ、ぅ……んっんっ」

「ルフィ、もっとお尻上げて」



言われた通り上げられる臀部に満足し、体重をかけるようにさらにのしかかり奥を攻める。
あれから互いに海に出て何年も会わなかったというのに、今でも弟は自分の言いなりだ。
腕の中で喘ぎ鳴く姿は昔と少しも変わっていない。



「いい子だ。ルフィは兄ちゃんのが欲しいもんな?」

「は、ひぃっ……ァア、あぅ」

「よーしよし、じゃあたくさん出してやる。ただし、お前はイくなよ」



ぐっと根元を握り締めてから激しい律動を繰り返し中へたっぷり注ぎ込んだ。
苦しそうだがルフィは懸命に歯を食いしばり射精の感覚だけを得ている。
これも慣れれば心地好くなるのも時間の問題だ。
己をルフィから引き抜くと、収まり切らなかった白が零れ出した。
粘着性のそれはゆっくりと内股を伝い下へと降る。
途中、昔自分が残した印の上を這いながら。



「ルフィ、お前も出していいぞ」



その言葉を合図にドライオーガズムの余韻に浸る体を一気に攻め立て弟も全てを吐き出した。
どぴゅりと吹き出す量は多く色も濃い。
当たり前か、まだ一度もイかせていなかった。
横たわり荒く呼吸をしながらもこちらを見つめているのは、次の自分からの指示を待っているから。
本当に可愛く育ったものだ。



「好きにしていいぞ」



その言葉にルフィは無理矢理体を起こし擦り寄るように抱き着いてきた。
本当に昔から変わらない動作に苦笑さえ浮かぶ。



「エース」

「なんだ?」

「俺エースが好きだ。昔から、ずっと」



熱っぽく吐き出された言葉にジロリと視線を動かし、胸元で動く頭を掴み上げる。
突然の痛みに反らされた白い喉。
勿論あの頃の跡は残ってはいない。



「知ってたよ」



それが悔しくて、遠慮無くそこへ噛み付いた。









嘘つきは狩られる







END

華様大変お待たせいたしました!
愛ある鬼畜、になりきれたかすごく心配ですが(汗)
エロもちょっとぬるめですが、こんな感じで勝手にねじ込んでみました。)←
リクエストに少しでもお答えできていれば幸いですっ
勿論書き直し待機は万全ですのでいつでもおっしゃってくださいませ。
それではこの度はリクエストありがとうございました!


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