「貴方達いつの間にっ?!」
今日はいつもと違う
音無と、彼奴……蒼空を
皆で取り巻きながら
ゆりっぺの声が響いていた
そう、あの音無に彼女が出来た
「まさかとは思っていたが…
付き合うとはな、音無」
女の押しに弱かったのかよ、
なんて付け加えながら
俺は音無の肩に触れる
……―この手が愛おしい
音無は気付いてるだろうか、
俺が音無の事しか考えちゃいないという事実
彼女の蒼空はというと、
怒り狂う直井から逃げようと
走り回っている
「おい!貴様
音無さんにどんな手をつかったんだ?!
おい?!待てっ」
ゴメンな、蒼空―……
音無を好きなのは
お前だけぢゃないんだぜ
「音無さ〜ん!目を覚まして下さい!!
僕を信じて……こんな女駄目ですっ」
蒼空に対する怒りがいつまでも続いて
「音無クンは私のもの―――っ!」
蒼空は半分泣いていた
ボーイズラブに興味なかった管理人は