Short Luv | ナノ


明かさない気持ち

戦線本部へ入ろうとして
顔を出したものの、

中には偉そうにソファーに座る直井クンと
見知らぬ女の子がいた

「僕と付き合う?
何を言ってるんだ 僕は神だぞ、」

その女の子が告白したのか

それでも、直井クンはいつものように
自分が認めていない人には冷たかった

少し涙ぐんだ女の子が
私の横を通り抜けてゆく

本当は優しい人なのに、

「直井クン」

「蒼空さん!!
丁度一人で寂しかったんですっ」

ほら、私が話し掛ければ
こんなにも目を輝かせて……

だけど、
直井クンを好きな気持ちは明かさない

だって、フラれてしまったら……

そう考えると

今のまま、このままでいい

そう、思ったから



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