ふと直井クンの目が赤くなる
「蒼空……君は僕が大好きだ」
直井クンお得意の催眠術、
だけど私はかかりにくい体質だから
騙されたりしない、
こんな事しなくても
私は直井クンの事、大好きだよ?
「私は……直井クンが、好き?」
「そうだ、だから僕にキスをしろ」
過去を聞けば分かる
直井クンはただ女の子慣れを
していないだけなんだ
だから、私はキスをする
最初は触れるだけ、
だんだん、だんだん………深く
不器用で上手く私に
応えられない直井クンのキスは
私が初めてなんだと教えてくれる
「……大好きだよ、文人」
魔法にかけられてない私からのコトバ
いつ本当の事を言おうかな
直井クンw