Short Luv | ナノ


意味ねぇよ

数分前、たったの数分前

日向は言った
「野球、野球やろうぜ」

なのに今ここにいるのは
俺と、涙に濡れた蒼空だけなわけだ

「日向クン……私と一緒にいるって
絶対、絶対、一緒にいるって
約束してくれたんだよ」

手を伸ばせば

日向がそこにいたという証が
バットとグローブが
寂しそうに転がっている

あの時既に、日向は消える事を
覚悟していたのだろうか

「なぁ蒼空、俺の事どう思ってんの?」

キャッチボールをしている時
柄でもなく日向がそんな事を言っていた

「ん? だぁい好きに
決まってるぢゃんっ!!」

その蒼空の返事に

日向は安心したように
あの、いつもの笑顔で

「音無……後は頼んだぜ」

消えていった

「日向ぁぁあ――――――っ」

残された俺と蒼空は
抱き合って動こうとしない

俺じゃ
日向の代わりにはなってやれないんだぞ

……―アホ日向

それにお前がいなくなってから
コイツを奪っても

意味ねぇよ

「蒼空……俺がお前を守る
だから泣かないでくれ
日向が悲しむ、だろ」

好きなんて事は口が裂けても
言わないでいてやるから

日向――…

なんかグダグダやん(-_-;)
音日にもなってる……
音無と日向って外せないんです←
キュン死にですね!
2010/05/25


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