「お前等全員
蒼空に近付く事を禁ずる
…音無さん、少々無礼を承知で
音無さんでも
蒼空に近付く事は許せません」
私は校長室、いわゆる戦線本部の前で
呆然と立ち止まっていた
(直井クンったら、
恥ずかしい事言ってる……)
私達は数日前から付き合い始め
直井クンは私の束縛魔となった
決してその行動が迷惑とは言えない
だって、
私の事を想ってくれてる証拠だから
私は幸せだった
「てめぇ!!
新入りの癖に生意気だぁ!
ゆりっぺにまで指図なんて
この俺が許せんっ」
今度はゆりチャンの事に対して
野田クンがヒートアップしいる
戦線本部は崩壊状態だった
(どうしよ………)
狼狽えていても仕方ない、と
考え直し
半ば無理矢理に
部屋へと入っていった