もう何時間も
しかめっ面をしてしまっている私……
ゆいちゃんは、ずるい
「せんぱ〜い!
新しい技、試してもいいですか〜?」
「駄目に決まってんだろ?!
なんで俺がそんな目に遭わなきゃなんねぇの?」
日向クンにいっぱい話しかけて
ねぇ…………?
日向クンはどう思ってるの
私、もう嫌
嫉妬深い自分が嫌いなんだもん
ねぇ?
「日向の事が好きなのか?」
ふと気がつくと
隣には音無クンがいて……
ちょっぴり嬉しくなる
気にかけてくれるんだね、私の事
「っん、うん
けど私には無理かも……」
自信がなくて
2人を見ていられなくなった私は
下を向いた
意気地なしの私