Short Luv | ナノ


最後の日々

目を覚ますと、またあの天井

私、まだ生きてる……?

「……みん、な?」

辺りをよく見ると
ヴァリアーの幹部全員が私を囲み
悲しそうに泣いている

いつもはそんな顔見せないのに、ね

「蒼空ちゃん!
何で言ってくれないのよ、
ボスから全て聞いたわ
貴女、こんなに無理して」

特にルッスーリアは
驚きが隠せないようで
私に抱きついたり、頭を撫でてくれたり

その手は凄く温かくて、震えている

「ごめんね?
心配かけたくなかったから…
でも最後に皆と戦えて嬉しかった
ありがとう」

みんな、みんな
私の事を思ってくれていた

涙流してくれた

「を゙ぉぉぉおい、死ぬんぢゃねぇ」

「ぬっ」

「蒼空、また抱き締めてくれるんぢゃ
なかったのかい?」

「私ね……
みんなが、大好き…だよ
死にたくない」

“本当にありがとう”

「………………まぢ
王子置いていくとかありえねーし」

私は最後に出せる力の全てを
貴方に捧げます

……………―ベル



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