頭が少し痛い
目を覚ますと医療室の天井が視界に写り
何故かボスが私の手を握っていた
「……ボス?」
明らかにボスの様子が可笑しくて
私は手が震えた
「このドカスが、笑わしてくれる」
“蒼空、てめぇの余命は
2ヶ月みてーだ”
そう言ったボスの瞳は輝いて
今にも涙が零れてしまいそうだった
私は部下を助けようとしくじった
何かクスリを飲まされたのね…
私はボスに一言伝えると
医療室を後にした
“皆には言わないで”
「心配かけたくない……」