Short Luv | ナノ


ほろ苦い輝きの夏

途中、なれない格好に
転けそうにもなる

だけど、それだけぢゃない

TKに逢いたくて、
早く逢いたくて

気持ちだけが焦っていた

「………えっ」

ふと気が付くと、
知らない人に腕を掴まれ
私の駆け出す勢いが急に止まる

「あんた、可愛いぢゃん
俺たちに付き合ってよ」

最悪だった

私は知らない男たちに捕まったんだ

せっかくTKを想って、頑張ったのに

まとめた髪も
ほんのりしたお化粧も
帯の結び方が分からなくて
格闘した浴衣も

全部全部無駄だった



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