Short Luv | ナノ


小さな恋

小さな恋が始まって数ヶ月

「蒼空・バラッドさーん?
お届け物でーす」

訳あって一人ぐらしの私は
配達だけを楽しみに

モノクロの日々を色付ける

「こんにちは、ザジくん
いつもありがとう」

いつもの時間、いつもの玄関で
貴方が愛しすぎて待ちきれない

「ま、これが仕事だしな
あれ、今日猫いねぇーの?」

「うん、さっきまで
この辺にいたんだけど…
すぐ帰ってくると思う」

ちょっと目つきが悪かったり
ぶっきらぼうだけど

「そっか
最近物騒だし気を付けろよな」

本当は優しいザジくんが大好き

「ザジくん!!また、配達待ってるね
今度はクッキーでも焼いて…
絶対、絶対待ってるから」

「おぅ、約束だぜ?」

今日も彼の小さな背中を見送った

本当は両想いだったり(笑)
続編かこうかな?

2010/08/18


[back] * [next]


- 123 -


「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -