日向クンの過去を聞いた
薬物、なんて
しかも他人に……
ここにいる仲間は皆、
理不尽過ぎる過去を背負ってる
私は記憶がないから分からない
だから尚更
皆の過去を聞いて辛くなる
沢山の想いが交差する
もし生きていた時、出逢っていたら
私が助けられたかもしれない
いや、私が傍にいたからって
助けられたわけぢゃないと思う
ただ支えだけにはなれたのに、と
この世界は皮肉だ
死ななかったら私達は
出逢っていなかったかもしれない
「日向クン……大丈夫
この世界で貴方を責める人はいない
皆、辛さを知ってるから
日向クンが大好きだから」