習い事のダンスを終え、
繁華街の道を一人歩いていく
その中で一際目立つ人、
出鱈目なダンスを踊る
ストリートダンサー
私はつい、立ち止まり見入ってしまう
刹那、フラッシュバックするように
何かを思い出す
忘れてはいけない何か、
大切なもの
「TK……だよ、ね?」
「Oh my sweet lady」
確かにあの時の
よくわからない英語は
私の思い出の中に
「逢いたかった」
出逢いは再び
人だかりの中、甘く長いキスをした
死んだ世界を卒業した後の話