冬獅郎と花火を見た
それは儚く綺麗に散る、一瞬のもの
だから美しい
「冬獅郎、付き合ってもう一年も経つね」
「あぁ」
私が話し掛けると
冬獅郎はふわっと微笑み
握っていた手を強く強く、握りなおした
「この一瞬一瞬が積もっていって
永遠に変わるんだね」
「………」
私は触れるだけのキスをされる
冬獅郎はきっと不安なんだ
だから、私は……
「永遠なんてなくても
この想い、冬獅郎を好きな気持ちは
一生分だから」
私から冬獅郎にキスをした
「ありがとう、蒼空」
花火に照らされた貴方は
輝いて笑った
夏はやっぱり花火^^*