Short Luv | ナノ


慰めて

私が“死んだ世界戦線”の
仲間になってから
泣く時はいつだって屋上だった

最近、泣いてなかったのに
急に自分が情けなくなって

また泣いた

「まぁた、泣いてんのか?」

誰も来ないと思っていたのに
気が付けば日向クンが隣に座っていて

「どうして………」

私は消えてしまいそうな声を
振り絞って呟いた

「お前、この世界に来た日から
いつもこの場所で泣いてたろ?」

そんな優しさに溢れた言葉に

私は

膝を立ててうずくまり
手をギュッとした

………―知っててくれた



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