ドンッ
「ゴメンナサイ、」
前も見ず走り出した私は
すぐにでも誰かにぶつかる
「蒼空さん?!
どうかしたんですか?」
涙が止まらないところ、
直井クンにぶったようだった
「蒼空!!悪かったさ」
後ろからは日向クンが
追いかけてきたようで
謝ってはくれる
「貴様!!
蒼空さんを泣かすなんて
一万年早いに決まっているだろう」
直井クンはというと
ギュッと抱き締めてくれて
「蒼空さん、
僕は貴方の事を愛しています
初めて僕に声を掛けてくれた貴方は
素敵でした
だから、これからも
笑顔を忘れないで下さい」
人の温かさを感じる
ユイちゃんもこんな風だったんだろうね
幸せだよ、私は幸せ者なんだ
「ありがとう、直井クン」
本当にありがとう
日向へ失恋からの直井クン、