Short Luv | ナノ


気安くそんな事しないで

ドンッ

「ゴメンナサイ、」

前も見ず走り出した私は
すぐにでも誰かにぶつかる

「蒼空さん?!
どうかしたんですか?」

涙が止まらないところ、
直井クンにぶったようだった

「蒼空!!悪かったさ」

後ろからは日向クンが
追いかけてきたようで

謝ってはくれる

「貴様!!
蒼空さんを泣かすなんて
一万年早いに決まっているだろう」

直井クンはというと
ギュッと抱き締めてくれて

「蒼空さん、
僕は貴方の事を愛しています
初めて僕に声を掛けてくれた貴方は
素敵でした
だから、これからも
笑顔を忘れないで下さい」

人の温かさを感じる
ユイちゃんもこんな風だったんだろうね

幸せだよ、私は幸せ者なんだ

「ありがとう、直井クン」

本当にありがとう

日向へ失恋からの直井クン、
最後にヒロインちゃんは
直井に好きなんてあり得ないから
ありがとう、に
全てを込めて言った的な

2010/07/25


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