Short Luv | ナノ


最後に

「……っ、奏なのか?!」

奏チャンが“音無クン”なんて
言うはずがないのに

「蒼空だよ、
音無クン……皆にとって、私にとって、
奏チャンにとって
貴方はこの世界で生きる希望だったよ
ありがとう
音無クンこそ、幸せになって?
幸せにならなくちゃ
来世で奏チャンと逢えますように」

私は抱き締めたまま、
そっと呟いた

「蒼空……
俺は彼奴とまた出逢えるんだよな」

「うん、2人の強い思いが
また結び付けるから、ね」

音無クンは私から離れ、向き合う
ふと、笑顔を見せた

あぁ、最後に見れた
私に向けての素敵な笑顔

もう、思い残す事はない

久々更新w
奏チャンが消えてしまった後のお話
音無可哀想だったから……

2010/07/25


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