「……っ、奏なのか?!」
奏チャンが“音無クン”なんて
言うはずがないのに
「蒼空だよ、
音無クン……皆にとって、私にとって、
奏チャンにとって
貴方はこの世界で生きる希望だったよ
ありがとう
音無クンこそ、幸せになって?
幸せにならなくちゃ
来世で奏チャンと逢えますように」
私は抱き締めたまま、
そっと呟いた
「蒼空……
俺は彼奴とまた出逢えるんだよな」
「うん、2人の強い思いが
また結び付けるから、ね」
音無クンは私から離れ、向き合う
ふと、笑顔を見せた
あぁ、最後に見れた
私に向けての素敵な笑顔
もう、思い残す事はない
久々更新w