Short Luv | ナノ


最後に

私はまだ、この世界から
卒業出来ずにいる

ただ、残っている音無クンと奏チャンは
それを知らない

「奏、愛してる」

私は、最後には絶対音無クンだけが残る
そう思ったから、
音無クンが卒業出来なかったら
そう思ったから、

卒業なんて出来なかった

「かなでぇぇぇぇえ━━━っ」

奏チャンが消えてしまい
音無クンは泣き崩れ、叫んでいる

そんなに奏チャンが好きだったんだね

「音無クン……」

だから、後ろからそっと抱き締めた



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