Short Luv | ナノ


坊ちゃんへの復讐

「貴様、何をしている」

聞こえるのは、坊ちゃんの声

「駄目ですよ?病人は寝てないと
早く治るものも治りません」

そう、坊ちゃんは
風邪を引いて寝込んでいたはず

「蒼空から手を離せ、セバスチャン」

その声を合図にセバスチャンが
私から離れ部屋を出て行く

また妖しく笑ったのを見逃すわけはない

「大丈夫か、」

そのうちに坊ちゃんが手を差し出し
私を抱き締めてくれる

坊ちゃんの温もりは
暖かくて、熱い

「好きだ、
だから僕の傍を離れるな…絶対に」

風邪を引いているのに
無理をして……

「ありがとう、シエル…愛してるわ」

―――――――――――

ここまで読んで下さったお嬢様方
楽しんでいただけましたか?

えっ?
なぜ私が蒼空様を襲ったか…

純粋な貴方にはまだ早い

復讐ですよ、坊ちゃんへの

蒼空様にいつまでたっても
気持ちを伝えないものですから

あくまでイタズラ、ですけど

何だろう、
微妙なオチ(笑)

オマケ↓

シエル「貴様、僕が動けないのを
分かっていてやったな」

セバス「さぁ?どうでしょうね」

シエル「それに、きっ、キスをするなど
死にたいのか?!
絶対に許さんからな」
2010/07/08


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