「貴様、何をしている」
聞こえるのは、坊ちゃんの声
「駄目ですよ?病人は寝てないと
早く治るものも治りません」
そう、坊ちゃんは
風邪を引いて寝込んでいたはず
「蒼空から手を離せ、セバスチャン」
その声を合図にセバスチャンが
私から離れ部屋を出て行く
また妖しく笑ったのを見逃すわけはない
「大丈夫か、」
そのうちに坊ちゃんが手を差し出し
私を抱き締めてくれる
坊ちゃんの温もりは
暖かくて、熱い
「好きだ、
だから僕の傍を離れるな…絶対に」
風邪を引いているのに
無理をして……
「ありがとう、シエル…愛してるわ」
―――――――――――
ここまで読んで下さったお嬢様方
楽しんでいただけましたか?
えっ?
なぜ私が蒼空様を襲ったか…
純粋な貴方にはまだ早い
復讐ですよ、坊ちゃんへの
蒼空様にいつまでたっても
気持ちを伝えないものですから
あくまでイタズラ、ですけど
何だろう、