Short Luv | ナノ


After Days

「どうしたの、蒼空
空見てボーっとして…もしかして恋?!」

家の近くの土手、
何処までも続く空を見つめる

悲しくて寂しくて懐かしくて……
暖かい

そんな風に思った

「違うよ、恋なんて」

友達に返事をしようと、そちらを見たら

野球をする為に
土手に駆けてゆく少年が数人

その中の青髪の少年が
私の目の前を通る

「……日向」

初めて逢ったはずなのに
思わず口にする名前

私が日向と呼んだ少年は
駆ける足をだんだんと緩め、止まった

「…………」

それと同時、
時が止まったように、沈黙が現れ
でも私たちの間には
気持ちのいい風が吹いていた

「せんぱーい!
置いていかないで下さいよ〜
ユイ、足悪いんですから」

その沈黙を破ったのは
私でもなければ彼でもなかった

紫にも似た桃色の髪を持つ少女、ユイ

「待ってろ、今行くから」

日向はユイに駆け寄って
お姫様だっこのように連れて行く

私は気が付けば言葉にしていた
良かったね、と

死んだ後の世界から
無事に卒業出来た後のお話(´・ω・`)
こんな風なら嬉しいな
ユイは足だけ悪いという
設定にしちゃいました(^^;)

2010/06/11


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