Short Luv | ナノ


見てられない

俺が部屋に戻ると
同じ部屋を共有する大山が
目を輝かせながら駆け寄って来た

終いには俺の手を
両手でギュッと握ってやがる

「日向クン! ……僕、
日向クンの事が好きみたいなんだっ」

おかしい、

大山はもっと純粋で
なんつーかこう苛めたくなるような……
って、何考えてるんだ?!俺

「いつだって、どんな時だって
僕の頭の中は日向クンでいっぱいだよ!!
ねぇ、日向クンも同じ気持ちなんだよね!?」

「おっ、おい待て?!!」

後ずさる俺は壁に追い込まれ
大山は抱きついてくる

ドッカーン

その横から大きな物音がしたと思えば
痛がる直井と偉そうなゆりっぺの姿、
ドアが壊れているのが見える

「ちょっと直井クン?!
いつまでこんな事してるのよ
日向クンはいいとして
大山クンが可哀想だわっ!」

はぁ?!
またコイツの催眠術だったのか!

「つーか、また
俺の心配はしてくれねぇわけ?!
ひでぇーよ」

そんな俺の悲痛の声を余所に
ゆりっぺは大山に大丈夫?とか
優しい言葉を掛けてやってる

「何やってんだ、お前等」

騒がしかった為か
壊れたドアから音無が
ひょっこりと顔を出す

「音無!!やっぱ持つべきはマブダチだな」
「音無サン!被害者は僕ですよ?!」

「あー勝手にやってろ」

俺達、馬鹿やってアホかもしれねぇけど
良い仲間、だよな

書いてみたかった、ギャグw
どうして男子部屋にゆりが登場したのか
っていうツッコミはなしで^^
2010/06/09


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