tiamo/tiara | ナノ
2/ふんわり王子
「……ん」
「ベルちゃん?どうしたのよ」
風の流れが乱れてやがる
「しししっ、レヴィ報告書書いとけよ
俺、出掛けてくっから」
ふと漏れた声が
ルッスーリアに聞こえてしまい
書いていた報告書をレヴィに任せる
ルッスーリアは俺を止めようと
必要以上に近付いて来たが
「なんでもねーから、それ以上近寄んな」
俺は開ききったベランダのドアをくぐり
柵を乗り越えて森へと姿を消した
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