tiamo/tiara | ナノ


6/ソラの過去

あれからずっと談話室での
会話を続けている俺たちは
やっとの想いで和やかさを取り戻す

「ソラちゃんって
何処かの上級貴族か何かかしら?
だって凄く綺麗なイタリア語を
使うぢゃない?
私そういう子好きよ〜」

ルッスーリアの奴、何気なく
ソラの事探りやがって

「そうね、
表向きは立派な貴族だった

それこそベル王子にだって
負けないくらい

…でも裏ではマフィアとして
悪の組織を消すような仕事をしていたの

まぁ、ヴァリアーとそんなに変わらない
暗殺部隊に思えるけど相当手荒で

バラッド家、またの名を
“bloody rose” (血のような薔薇)と
呼ばれてたわ

私は何も知らないまま
バラッド家はなくなったけれど」

“ベル王子にだって負けないくらい”

そう言ったソラはクスクスっと笑い
楽しそうに見えた

クシャっとした笑顔は
王子の脳裏に焼き付いて離れない

そんな時、


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