tiamo/tiara | ナノ


2/ふんわり王子

「あっぶねぇ」

気を抜いてると四方八方に敵が現れ
彼が守ってくれる

「相手は、力を失った女一人とクソガキだ
殺っちまえ」

私はもう立つことすら出来なくて
死を覚悟しても彼は耳元で囁いた
“死なせねぇから”

「クソガキ?
誰に言ってるか分かってんの
だって、俺、王子だし」

ナイフを見せ付ける彼は強過ぎて
刹那敵が死んでゆく

「あんた、なんで追われんての?
しかも力失ってねぇぢゃん?」

さすがに立ってお礼をしようとすれば
視界が揺れ、フラフラ〜と倒れ込む

「あり、がと……」

「コイツ、フラフラぢゃん
仕方ねぇ奴、うししし」

彼が支えてくれてその言葉を聞くと
私は意識を手放した


[back] * [next]


- 4 -

「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -